明治中期より地域の医療を支えた歴史を持つ旧家の蔵出し整理品です。
初節句(昭和43年5月)に家族が用意した物なので、今から57年前の鯉のぼりです。
制作は戦後より播州鯉のぼりの流れをくみ、鯉のぼり一筋、長きに渡り培われてきた伝統技法を継承した技術をもつ『山本敬ニ商店さん』職人技で生み出された鯉昇りです。
家紋入りなので、同じ家紋を使用する家系の方へ後世、引継ぎ使用頂けると嬉しく思います。
空に泳がせれば、鯉の美しくたくましい勇姿から職人の技を感じていただけると思います。
収納の桐箱には、幸正監修 飛翔之鯉『大利』の墨書き入りです。
写真掲載の内容が全てです。(現品のみ)
上から長さは
吹流し〓5.8m位・鯉口直径φ41cm位
真鯉（黒)〓6m・φ46cm・胴回り、両面に家紋【丸に梅鉢】金彩の紋章入り。
緋鯉（赤）〓5m・φ41cm
子鯉（青)〓4m・φ32cm
子鯉（緑)〓3m・φ25cm
子鯉（紫)〓2m・φ20cm
の六匹
ポール、ロープに結びつける留め金具付き。
生地は良くわかりませんがシルクっぽい柔らかい手触りです。
手書きで金彩も用いられ、丁寧に描かれていると思います。
使用時期は昭和期の10年間程、天気の良い日、1ヶ月期間位の飾付けです。
新品なので、色褪せみられましたが気になるような汚れやシミは感じませんでした。
ポールに絡まり尾ビレや口周りに解れ箇所見られる鯉も見受けられましたが、年代考慮すると全体的には保管状態がよいので綺麗な方だと思います。
この度の撮影では今はポールも撤去しているので晴天時に芝生の上に並べ置いて撮影しました。
丁寧な扱いで箱仕舞いしています。
購入価格は昭和43年当時の注文で50万円との事なので、高級な鯉のぼりと云えると思います。
参考までに当時トヨタ、クラウンで新車100万円程、2000GTで240万円の時代です。
現代、注文では100万では購入出来ないと思います。
付属品
とても綺麗な状態で化粧桐箱が残っています。(縦57×横57×高さ20cm程)
取付け金具つき
保存状態について
大切に保管していました。
湿度管理行き届く、暗所保管です。
化粧箱の中には人形用防虫剤と、除湿シート痕跡見られました。
鯉のぼりには防虫剤の臭いが感じられました。
指定宅配便、送料込み。