ツァイスのアクロマチック・コンデンサー
Zeiss "Achromatic Condenser"
1930年代に製造されたと思われるアクセサリーです。

ツァイス「アクロマチック・コンデンサー」
２本のセンタリングネジが追加されたアクロマチック・コンデンサーです。

エルンスト・アッベが開発したアクロマチック・コンデンサーは、ほぼ全ての顕微鏡メーカーによってコピーされました。しかし、その構造には1つの欠点がありました。それはコンデンサーのスリーブにセンタリングネジがなかったことです。
このアクロマティック・コンデンサー（虹彩絞り付き）は、この欠点を補うために、センタリング用の２本のネジを装備したセンタリング・フィッティングが追加されています。

アッベは彼自身の対物レンズで使用するためのシンプルな2枚レンズ構成の「コンデンサー」を提供しました。これは1873年に最初に開発されましたが、1888年には、より高度に補正されたレンズを装備したアクロマティックバージョンが続きました（画像12枚目を参照）。

コンデンサーのセンタリング機構の図（画像13枚目を参照）
出品した品物は③の図が該当します。

①の図
アッベコンデンサーのスリーブに（アクロマチック・コンデンサーの）センタリングフィッティングを落とし込んだ状態

②の図
コンデンサーとしての対物レンズ用センタリングアプライアンス（ツァイスのアッベコンデンサー用）
これは主にコンデンサーとして対物レンズを使用するために設計されており（したがって）、ノーズピースと同じRMSねじ規格の「ユニバーサルフィッティング」が付属しています）。

③の図
アッベコンデンサーのスリーブに（アクロマチック・コンデンサーの）センタリングフィッティングを落とし込んだ状態
r：コンデンサーをスライドスリーブに固定するためのネジ
p：虹彩絞りのノブ
u および u'：センタリング用のネジ

スタンドⅢに取り付けた「アクロマチック・コンデンサー」（画像10枚目と11枚目を参照）※出品内容に顕微鏡は含みません

【ツァイスのセンタリング機構付きコンデンサーは珍しいアクセサリーです。】