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こちらは、シュメール文明時代の『円筒印章』です。
神と王の関係、信仰と権威の象徴が凝縮された、美術的・宗教的価値の高い古代遺物となります。

◆概要◆
印面には、４枚の翼を広げ、鳥の姿をまとった神が刻まれています。
その神の目前には、玉座に座る王の姿。これは『神より統治の権威を授かる瞬間』を描いたものと考えられます。

仕入れ先の海外の考古学者からは、 「シュメールの神々や象徴的存在は、しばしば翼や鳥と関連付けられて描かれる。４枚の翼という表現は、神聖な力を象徴する特徴的モチーフのひとつだ」 との説明を受けています。

◆詳細◆
時代：シュメール文明
重量：41グラム
材質：ストーン

◆状態◆
非常に古い遺物のため、表面には変色や摩耗、経年によるイタミが見られますが、彫刻の主題は確認可能です。現存するシュメール印章としては比較的保存状態の良い部類です。

◆特徴◆
この印章には、神話的な力と王権の正統性が視覚的に表現されています。
『神々の意志が人間社会の秩序と出来事を支配している』という当時の価値観が刻まれています。

実物を手に取ったとき、石のひんやりとした感触と指先に伝わる重み、彫刻の深みから、遥か太古の信仰と権力の気配が立ち上ってくるようでした。 市場に出回ることが極めて少ないシュメール印章。唯一無二の存在感を、ぜひその手に。

※本説明文は、英語文献や複数の海外考古学関連資料を参考にしつつ、当方が直接行った聞き取り調査や独自の見解をもとに記載しております。また、掲載写真についても、その資料的・美術的性質が最も適切に伝わるよう、構成・撮影意図を工夫しております。 記載内容および画像はすべて当方の創作物であり、著作権は出品者本人に帰属します。無断での転載、引用、内容の模倣は固くお断りいたします。