輪島塗の蓋付吸物椀になります。輪島塗の名工、大崎庄右衛門の器に竹園自耕（1892〜1967年）が絵付けをした物で、巨匠二人の合作ということもあり申し分ない出来に仕上がっています。

ただ惜しむらくは椀中ヤケありとなっている点で、外側の状態の良さを考えると実際に客前に供されつつも大切に扱われていた物と推察されます。椀中のヤケがなければ相当なお値段となる物でした。当代職人に椀中を塗り直してもらったとしてもまだリーズナブルと言えそうです。これだけの物を使い倒すというのは本来なら躊躇するところですが、この状態であれば心置きなく使うことができると思いますので、料亭や小料理屋などでお使いいただければと思います。ある程度使った後に椀中の塗り直しに出してもいいぐらいの逸品です。

10点全て椀中ヤケあり。それ以外に目立ったワレやカケはありません。

幅9cm、高さ8.5cm、蓋上まで10.5cm

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